第2回U-10アセンションカップの順位決定戦は接戦と明快な勝ち切りが混在し、見る側に多くの示唆を残した。注目の1位決定戦はFC AOBAが向中野を後半の一発で下し優勝を手にしたが、終盤の時間配分と守備の集中が勝敗を分けた印象で、向中野も落ち着いた組み立てを見せ課題は得点力の精度にあると言える。3位決定戦でのCIELO北上の粘りや、MIRUMAE FCが攻撃の形を作って5位を確保したことは育成面での成果がうかがえ、太田東とヴェルディ岩手の引き分けも最後まで諦めない姿勢が光った。小さな差が結果を左右した大会で、選手たちの成長曲線を楽しみにしたい。

・FC AOBAは守備の集中と試合運びが優勝の鍵
・MIRUMAE FCの攻撃力は今後の上位挑戦を予感させる
・僅差の敗戦は決定力と終盤のメンタル改善が課題